異常なし調査報告書 2026年5月15日 火星の氷データを監視するバイトに就いた高校生。仕事はひたすら「異常なし」を報告するだけだった。ある夜、初めて「異常あり」のデータが届くまでは。 ショートショート
近すぎた記録係 2026年5月13日 岩の変形を測り続けるために送り出された探査機。近づくほど精度は上がる——そのはずだった。最接近の夜、送信バッファに入っていたのは、岩のデータではなかった。 ショートショート
狂いどき 2026年5月4日 商店街の時計修理店。修理済みの時計が毎年同じ時期に「また狂った」と戻ってくる。おじいちゃんの腕に欠陥があるのか——孫の美咲が台帳の一番下を見たとき、そこにはもう次の日付が書いてあった。 ショートショート
保留扱い 2026年4月27日 宇宙サンプル遺失物取扱所の係員、田中は3ヶ月前から届いている未処理案件を片付けようとしていた。案件番号MARS-2026-0113。担当者不明、連絡先不明。処理票の底に、とんでもない数字が書いてあった。 ショートショート
夜勤の窓 2026年4月19日 月のまわりをぐるぐる回る小さなステーション、Gateway。30日交代で派遣された乗員は、毎晩AIが見せてくれる月の夜景を眺めていた。ある日、ふと気づいてしまう。 ショートショート