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最新の記事

10年かけた宇宙望遠鏡を、一度きりの打ち上げに賭ける8月30日

2026年8月30日、ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡がケネディ宇宙センターから打ち上げられる。視野はハッブルの100倍以上。10年以上かけて組み上げた精密機械を、後戻りできないロケットに載せる一発勝負の工程を追う。

海王星の淡い環が30年以上ぶりにくっきり、近づかず撮り直せた理由

1989年にボイジャー2号が間近で撮ったきり、ほとんど見えなかった海王星の淡い環。約45億km離れたJWSTが赤外線でとらえ直すと、メタンで本体が暗く沈み、環と7つの衛星が浮かび上がった。近づかずによく見えた逆転を宇宙メディアSORABUMIが解説する。

銀河の重さは、見えている星ではなく暗い小さな星の数で決まっていた

私たちは銀河の重さを光で量っている。だが光を出すのは一部の大きな星だけで、数でいえば7割以上は太陽より暗い小さな星だ。JWSTの観測をきっかけに、初期宇宙の銀河は見積もりの3〜4倍重い可能性が浮上した。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

火星の月フォボスの砂10グラムで、長年の「生まれ故郷」論争にケリがつく

火星の小さな月フォボスから砂を10グラム持ち帰る——JAXAの探査機MMXが2026年10月に挑む。フォボスは小惑星が捕まったものか、火星に何かがぶつかった破片か。長年決着しない二つの説を、砂そのものの成分で決める。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

巨大惑星は『失敗した星』より速く自転していた──重さと回転の逆転

Keck天文台のKPICが巨大ガス惑星と褐色矮星(失敗した星)の自転を分光で測定。HR 8799系では3倍以上重い褐色矮星が、軽い惑星より約6倍もゆっくり回っていた。生まれたての惑星の磁場が円盤にブレーキをかけた痕跡と考えられ、自転が惑星と星を分ける手がかりになる。

天の川銀河は生まれてすぐ、太陽5億個分の小さな銀河を丸ごと食べていた

今ある大きな銀河は、最初から大きかったわけではない。ハッブルとGaiaが天の川の奥にある39個の星団を精密に測り、約118億年前に飲み込まれた小さな銀河「LKH」の痕跡を読み取った。銀河が共食いで育った証拠を宇宙メディアSORABUMIが解説する。

人が月に立つ前に、機械だけで17回──月面基地は無人の下見から始まる

人類が月に戻る前に、NASAは無人の着陸機だけで17件・60以上の観測機器を月面へ送り込む。総額およそ26億ドルの“下見”だ。なぜ人ではなく機械を何十回も先に送るのか──氷のありか、着陸精度、電気と通信の当てを確かめる長い助走を、宇宙メディアSORABUMIが読み解く。

宇宙で部品を一つ替える船外活動は、体から窒素を抜くことから始まる

ISSで部品を交換する船外活動はたいてい5〜8時間。しかも宇宙飛行士は外に出る前に数時間かけて体から窒素を抜き、作業1時間につき約7時間を水中訓練にあてる。宇宙で「直す」とは何かを、宇宙メディアSORABUMIが船外活動の準備から順にたどっていく。

夜空は過去の寄せ集め。私たちは宇宙の「今」を一度も見たことがない

太陽の光は約8分前、隣の恒星プロキシマは約4.2年前、アンドロメダ銀河は約250万年前の姿。光の速さが有限だから、遠くを見るほど昔が見える。夜空の一枚に何億年もの時間が同居する理由を、宇宙メディアSORABUMIが日常のスケールに翻訳して解説する。

第二の地球は星を0.008%陰らせるだけ、PLATOが待つ一瞬の影

太陽を横切る地球は、明るさをわずか0.008%しか陰らせない。ESAが2027年の打ち上げを目指す系外惑星探査機PLATOは、20万個を超える星でこの一瞬の影を何年も待ちつづける。第二の地球探しがなぜ気の長い作業なのかを、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

銀河は星の集まりより広い「見えない熱いガスの海」に包まれている

夜空の銀河は星の集まりに見えるが、その外側には星の材料になる希薄なガスが本体より広く広がっている。この見えないガスを紫外線でとらえるNASAの小型衛星ASPERAの狙いと、銀河がガスを飲んで吐いて成長する仕組みを、宇宙メディアSORABUMIがやさしく解説する。

ブラックホールが銀河の中心を2600光年外れ、星を食べるまで眠っていた

巨大ブラックホールは銀河の中心にいるのが常識だった。ところが同じ銀河の中に、中心から約2600光年だけ外れて隠れていた二つ目が、星を1つ飲み込む閃光で見つかった。太陽が天の川の中心から離れている距離の約10分の1。中心に近いのに、ど真ん中ではない。なぜそこにいるのかを追う。

小惑星に体当たりして軌道を変えた実験の答え合わせに、別の探査機が向かう

2022年9月、探査機DARTが小惑星ディモルフォスに体当たりし、公転周期を32分も縮めた。この実験の答え合わせに、ESAのヘラが2026年11月に現場到着する。宇宙の防衛が二段構えである理由を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

太陽の表面は煮え立つ粒の海、地上の望遠鏡が30kmの磁気を写した

地上最大の太陽望遠鏡、ダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡が、1.5億km先の太陽表面で約30kmの構造を見分けた。テキサス州サイズの粒が煮え立つ面と、20kmの磁気の筋。なぜ地上からそこまで見えるのかを、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

見えないブラックホールを、星団で逃げ出すほど速く動く星があぶり出した

目に見えないブラックホールは、どうやって見つけるのか。オメガ・ケンタウリの中心で、逃げ出すほど速く動く7つの星が、太陽8,200個分以上の「中間質量ブラックホール」の存在を裏づけた。ハッブルの約20年分・500枚超の画像から炙り出した手法を宇宙メディアSORABUMIが解説する。

どんな高性能な新品の望遠鏡でも、10年前の木星の嵐は撮り直せない

世界一の新品望遠鏡を今日打ち上げても、10年前の木星は撮れない。1990年から働くハッブルは、大赤斑の外側の風が2009年から2020年で最大8%速まった変化まで記録していた。望遠鏡の価値を『性能の新しさ』ではなく『見続けた時間の長さ』で測る話を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

重い星団ほど早くガスの繭を破って、銀河じゅうを紫外線で照らしていた

生まれたての星団はガスの繭に埋もれ、可視光では見えない。ストックホルム大学主導の研究チームがHSTとJWSTで数千個を調べると、重い星団はおよそ500万年、軽い星団は700〜800万年で繭を破り、重い星団ほど早く抜けて銀河を紫外線で照らしていた。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

巨大ブラックホールが、宇宙6.7億歳の頃に太陽16億個分に育っていた

クエーサーJ0313-1806は、宇宙が誕生してわずか約6.7億年後の姿。その中心には太陽16億個分の超巨大ブラックホールがすでにあった。若すぎる宇宙になぜこれほど育ったのか、そして「遠くを見る=昔を見る」観測のからくりを、宇宙メディアSORABUMIがたどる。

生命らしき分子が出ても、まぐれ350万分の1を切るまで発見と呼ばない

系外惑星の大気に生命由来かもしれない分子の兆候が出ても、科学者はすぐ喜ばない。まぐれで起きる確率が約350万分の1を切る『5シグマ』に届くまで、そして期待している自分の確証バイアスを疑い終えるまで、それは『発見』ではない。確からしさの物差しと科学の作法を宇宙メディアSORABUMIが解説する。