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マイナス180度のタイタンでは、混ざらない分子が新しい鉱物になる

水と油は混ざらない、似たものは似たものに溶ける――学校で習うこの化学の常識が、土星の衛星タイタンの約94ケルビン(約-179℃)では書き換わる。ベンゼンとエタンが手を組み、地球には存在しない「共結晶」という鉱物ができる。

火星の月フォボスの砂を持ち帰れば、その出どころが土そのものから分かる

2026年度に打ち上がるJAXAのMMXが、火星の月フォボスに着陸して砂を採取する。直径22kmのこの月が『捕まった小惑星』か『火星のかけら』か、持ち帰った土の同位体で決着させる。火星圏からの世界初のサンプルリターンを宇宙メディアSORABUMIが解説する。

月の裏側の砂で判明、地球の磁場が表側だけを太陽風からかばっていた

中国の嫦娥6号が月の裏側から持ち帰った1.935gの砂を調べると、太陽風の粒子が表側より深く刻まれていた。地球の磁場が表側に届く風を秒速400kmから200kmへ弱めていたためらしい。同じ月なのに表と裏で歴史が違う理由を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

恐竜を滅ぼした隕石は、地層のニッケルが木星の外の出身だと明かした

6600万年前に恐竜を滅ぼした隕石の本体はもう残っていない。それでも世界中の地層に刻まれたニッケルの同位体比から、正体が隕石全体の数%しかない希少な炭素質の石『COコンドライト』で、木星の外の冷たい領域生まれだと特定された。宇宙メディアSORABUMIが読み解く。

白色矮星が、隣の赤い星のまぶしさに隠れて27年間見つからなかった

地球から約25光年先、太陽に9番目に近い白色矮星(星の燃えかす)が、隣で輝く赤色矮星のまぶしさに紛れて27年間も見つからずにいた。ハッブル宇宙望遠鏡の紫外線観測が、65光年以内に隠れていた4つの死んだ星をあぶり出した経緯を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

何十光年も先の惑星に空気があるか、星の光がわずかに欠ける色で読む

何十光年も先の岩石惑星に空気があるかを、人類はどう確かめるのか。惑星が主星の前を横切る一瞬、大気をかすめた光がわずかに欠ける──その「色の指紋」を読む透過分光の仕組みと、地球サイズの惑星だと手がかりがリンゴの皮ほど薄くなる理由を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

原始ブラックホールは星の死では作れない ── 重力波が挑む未発見の天体

宇宙が始まって1秒未満のうちにできたかもしれない『原始ブラックホール』。星から生まれるブラックホールと違い、太陽より軽くなれる。2026年時点で重力波は累計390回検出されたが、その決定的な1個はまだ見つかっていない。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

狙う彗星がまだ見つかっていないうちに、先に打ち上げる待ち伏せ探査機

ESAのComet Interceptorは、目的地の彗星がまだ発見されていないうちに打ち上げ、宇宙の待機点で待つ。太陽に一度も近づいたことのない彗星や恒星間天体を、母機と子機の3機で多方向から捕まえる異例のミッションを、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

ベータ・ピクトリスの3番目の惑星、10年前の写真にもう写っていた

ベータ・ピクトリスで3番目の惑星d が直接撮像で見つかった。ところが発見後に過去のデータを見返すと、11年以上前の観測にすでに写っていたという。b の100倍暗いこの惑星が、なぜ長く見逃されたのかを宇宙メディアSORABUMIが解説する。

落ちかけたNASAの宇宙望遠鏡を、別のロボットが掴んで押し上げに行った

2004年に高度600kmで動き出したNASAのスイフト望遠鏡が、大気の抵抗で400kmまで落ちてきた。このままでは2026年末に大気圏へ再突入する。そこで別のロボット衛星LINKが掴んで元の軌道へ押し上げる、前例のない救出が動き出した。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

重力そのものを望遠鏡にする ── 104億光年先の「早すぎる」銀河団

JWSTが2026年、104億光年先の銀河団XLSSC 122が強い重力レンズを起こしていると確認した。手前の重力が背後の光を曲げて拡大する「重力の望遠鏡」と、密集構造ができるには早すぎる時代にもう完成していた集団の謎を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

月ではないのに地球のそばを離れず一緒に太陽を回る石、カモオアレワ

地球には月のほかに、太陽をほぼ同じ1年で回りながらそばを離れない小さな石がある。カモオアレワは地球の重力に捕まっていないのに、月の38〜100倍の距離で共に太陽を巡る。その中途半端な距離感の正体を、宇宙メディアSORABUMIが日常のスケールで解説する。

ハビタブルゾーンにいても空気は残らない──惑星を分ける「宇宙の海岸線」

25光年先で見つかったスーパーアースGJ 3378 bは、母星から地球の約9割の光を受けるハビタブルゾーンのど真ん中にいる。それでも生命探しの鍵は距離ではなく、大気を宇宙へ逃がさず守り切れるか。宇宙の海岸線という新しい物差しを宇宙メディアSORABUMIが解説。

火星の石は地球に入れる前に、月で足止めしたほうがいい

火星のサンプルを地球へ直接持ち込む前に、月の検疫施設でまず調べるべきだ——2026年6月にそんな提案が学術誌に載った。アポロの隔離やはやぶさの帰還をたどり、なぜ月を『玄関先』にする発想が出てきたのかを宇宙メディアSORABUMIが解説する。

繰り返す宇宙電波FRB、その発信源は太陽そっくりの星との連星だった

約25億光年かなたで繰り返す高速電波バーストFRB 220529A。中国の巨大望遠鏡FASTが17か月の監視の末にとらえた、電波の『ねじれ』が100倍に跳ねた一瞬。研究チームはそれを、相棒の星が起こした太陽嵐の証拠だと考えている。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

WASP-121b、逃げる大気の尾が後ろだけでなく前にも伸びていた

JWSTが超高温の巨大ガス惑星WASP-121bを公転1周ぶん連続観測。858光年先で逃げていく大気が、惑星の後ろだけでなく前にも尾を伸ばす『二重の尾』だと判明した。系外惑星から大気がこぼれる現場を1周通して追った観測を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。

ブラックホールは星の死で終わらない、合体して育つ『二世代目』の証拠

2026年に公開された重力波カタログGWTC-5.0で、合体してできたブラックホールがさらに別のものと衝突した『二世代目』の兆候が見つかった。7億光年と24億光年先、自転の癖が残した階層的合体の証拠を、宇宙メディアSORABUMIがわかりやすく解説する。

月に倒れた着陸機を撮ったのは、おもちゃ技術の250g球体だった

月面にうつ伏せで倒れた着陸機SLIMの姿を撮ったのは、タカラトミーの変形玩具技術で作られた直径80mm・250gの球体SORA-Qだった。火星探査車の約4000分の1という軽さで、なぜ小さく単純な設計が過酷な現場で強かったのか。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

謎の赤い点の正体は、ガスの繭をまとった巨大ブラックホールだった

JWSTが初期宇宙で見つけた謎の天体「リトルレッドドット」。2026年6月、その一つGLIMPSE-17775のスペクトルから40本超の輝線と16本の鉄の吸収線が見つかり、正体は銀河ではなくガスに包まれたブラックホールだと判明した。宇宙メディアSORABUMI。