星や惑星が丸いのは自分の重力が角を削るから、氷は岩より小さく丸くなる
小惑星ベスタは差し渡し約530kmもあるのに角張ったいびつな形。でも約394kmと小さい土星の衛星ミマスはほぼ丸い。丸くなる境目は大きさだけでなく、岩か氷かで動く。十分重くなると自分の重力が自分の角を削り、どの方向もほぼ同じ半径に落ち着いていく。
太陽と惑星、月、彗星、小惑星。私たちのご近所、太陽系の素顔に迫る。
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小惑星ベスタは差し渡し約530kmもあるのに角張ったいびつな形。でも約394kmと小さい土星の衛星ミマスはほぼ丸い。丸くなる境目は大きさだけでなく、岩か氷かで動く。十分重くなると自分の重力が自分の角を削り、どの方向もほぼ同じ半径に落ち着いていく。
大きさも質量も地球とそっくりな金星。なのに地表は467度、鉛がドロドロに溶ける。気圧は地球の93倍で、深さ900メートルの海の底にいるようなもの。同じ材料で生まれた隣の星をここまで変えたのは、二酸化炭素の大気が熱を逃さない暴走温室効果だった。
土星の北極には40年以上ずっと同じ六角形が居座っている。ところが反対の南極で、ハッブルが10辺の『十角形』をとらえた。2023年にはかすかだったのが、2024、2025年とはっきり育っていく。同じ惑星の反対の極で、なぜ辺の数が違う形が生まれるのかは、まだ誰にも分からない。
中国の嫦娥6号が月の裏側から持ち帰った1.935gの砂を調べると、太陽風の粒子が表側より深く刻まれていた。地球の磁場が表側に届く風を秒速400kmから200kmへ弱めていたためらしい。同じ月なのに表と裏で歴史が違う理由を、宇宙メディアSORABUMIが解説する。
火星のサンプルを地球へ直接持ち込む前に、月の検疫施設でまず調べるべきだ——2026年6月にそんな提案が学術誌に載った。アポロの隔離やはやぶさの帰還をたどり、なぜ月を『玄関先』にする発想が出てきたのかを宇宙メディアSORABUMIが解説する。
ボイジャーとカッシーニで測定値が食い違い続けた土星の自転速度。JWSTが北極を丸一日観測したところ、オーロラが作る大気循環ループが「見かけの変動」を生み出していた。40年越しの謎が解けた経緯を丁寧に追う。
火星最大の峡谷・バレス・マリネリスの底に130個以上の小火山が密集していることが確認された。マグマと水が同時に存在した痕跡は、生命が生まれた可能性を示す場所として注目されている。宇宙メディアSORABUMIが解説。
彗星はなぜバラバラになるのか。潮汐力・熱膨張・自転加速という3つの崩壊メカニズムを解説し、シューメーカー・レヴィ9彗星の歴史的衝突が科学にもたらした発見を紹介する。宇宙メディアSORABUMI(そらぶみ)。
火星の中緯度に広がる氷河は、岩石ではなく80%以上が純粋な水の氷だと判明した。これが何を意味するのか、有人探査への影響とともに考える。
直径わずか500kmの太陽系外縁天体2002 XV93に薄い大気が見つかった。冥王星より小さな天体がなぜ大気を保てるのか、掩蔽観測の手法とともに解説する。
NASAのJuno探査機が木星の形状を再測定し、50年間信じられてきた定説を覆した。赤道半径は約8km、極半径は約24km小さいことが判明。この「わずかな差」が系外惑星研究に波紋を広げている。
ケック天文台とJWST・ハッブルの観測で、天王星の最外側の2つの環の組成がまったく異なると判明した。片方は水の氷で青く輝き、もう片方は岩石と有機物の赤茶色。1つの惑星の輪がなぜここまで違うのか。
太陽系の惑星がどのように生まれたのか、ガスと塵の雲から始まり数億年かけて岩石惑星や巨大ガス惑星が形成される仕組みを宇宙メディアSORABUMIが解説。系外惑星研究が明かす多様な惑星系の姿も紹介する。
毎年5月、地球はハレー彗星が残したゴミの山を突き抜ける。エータ・アクアリイド流星群が南半球でより豪快に見える理由と、流星が大気を焦がす仕組みを宇宙メディアSORABUMIが解説する。
2026年春、肉眼で見える彗星が太陽系に帰ってきた。前回の接近は18万年前で、今回限りで二度と戻らない。なぜ彗星はこれほど人を惹きつけるのか。観測の仕方と彗星という天体の素顔を一緒に考えたい。
天王星と海王星は「氷の巨人」と呼ばれるが、内部には固体でも液体でもない奇妙な物質状態が存在する可能性が出てきた。炭素は動かず水素だけが螺旋状に流れる「超イオン状態」が、2惑星の謎の磁場を説明するかもしれない。
NASAのキュリオシティが火星の岩から21種の有機分子を検出した。うち7種は火星で初めて見つかる分子だ。生命の証拠ではない。しかしその岩は、生命が存在できる化学環境を35億年も保存していた。
太陽から流れるイオンが宇宙の水素と衝突するたびにX線が生まれる。eROSITA望遠鏡が初めて太陽系自体の輝きを深宇宙の信号から切り分けることに成功した、その仕組みと意味を解説する。