太陽系のなかまたち

太陽と惑星、月、彗星、小惑星。私たちのご近所、太陽系の素顔に迫る。

52本の記事

火星の石は地球に入れる前に、月で足止めしたほうがいい

2026年7月15日

火星のサンプルを地球へ直接持ち込む前に、月の検疫施設でまず調べるべきだ——2026年6月にそんな提案が学術誌に載った。アポロの隔離やはやぶさの帰還をたどり、なぜ月を『玄関先』にする発想が出てきたのかを宇宙メディアSORABUMIが解説する。

月に倒れた着陸機を撮ったのは、おもちゃ技術の250g球体だった

2026年7月9日

月面にうつ伏せで倒れた着陸機SLIMの姿を撮ったのは、タカラトミーの変形玩具技術で作られた直径80mm・250gの球体SORA-Qだった。火星探査車の約4000分の1という軽さで、なぜ小さく単純な設計が過酷な現場で強かったのか。宇宙メディアSORABUMIが解説する。

月着陸ミッションのはずのアルテミス3が、月に降りないことになった理由

2026年6月21日

2026年6月9日、NASAはアルテミス3の4人を発表した。だが彼らは月面に立たない。地球を約2週間回り、ブルー・オリジンとスペースXの着陸船とドッキング試験をするだけ。月着陸は2028年のアルテミス4へ持ち越された。本番の前にもう一つ本番がある、という宇宙開発のリアルを追う。

スターシップV3は何が変わったのか ── Raptor 3と「量産できるロケット」への転換

2026年5月23日

SpaceXのスターシップが第3世代に進化した。Raptor 3エンジン、グリッドフィンの削減、ホットステージの一体化。単なる改良ではなく、量産と完全再使用を前提にした根本的な設計変更の中身を整理する。

800年前の太陽嵐を年輪と古文書が証明した ── 鎌倉時代の空で何が起きていたのか

2026年5月22日

日本の研究チームが、1200〜1201年ごろに巨大な太陽嵐が起きていたと特定した。証拠は2つ。北日本の埋没木の年輪に刻まれた炭素14の急増と、藤原定家が日記「明月記」に書き残した「北天の赤き光」。800年越しの照合が示す、太陽の暴れ方と私たちへの教訓。

彗星が壊れるとき、宇宙は何を見せるのか ── 崩壊の仕組みと太陽系の歴史

2026年5月21日

彗星はなぜバラバラになるのか。潮汐力・熱膨張・自転加速という3つの崩壊メカニズムを解説し、シューメーカー・レヴィ9彗星の歴史的衝突が科学にもたらした発見を紹介する。宇宙メディアSORABUMI(そらぶみ)。

惑星の引力を「タダ乗り」する技 ── 重力アシストが宇宙探査を変えた理由

2026年5月20日

燃料ゼロで探査機を加速できる「重力アシスト」とは何か。ボイジャーからサイキーまで、宇宙航行の一番賢いトリックを解説する。惑星の「動き」を借りるだけで太陽系の果てまで届く、その仕組みを丁寧にほぐしてみる。

ISSが消えた後、宇宙の拠点はどこへ行くのか ── 民間ステーション時代の現実

2026年5月3日

国際宇宙ステーション(ISS)は2030年代に退役する。代わりに宇宙に浮かぶのは、民間企業が建造・運営する商業宇宙ステーションだ。宇宙の「民営化」が何を変え、何を変えないのかを宇宙メディアSORABUMIが解説する。

惑星はどうやって生まれるのか ── ちりの円盤から世界ができるまで

2026年5月3日

太陽系の惑星がどのように生まれたのか、ガスと塵の雲から始まり数億年かけて岩石惑星や巨大ガス惑星が形成される仕組みを宇宙メディアSORABUMIが解説。系外惑星研究が明かす多様な惑星系の姿も紹介する。

月のまわりを回る宇宙駅 ── Gatewayって結局なんのためにあるの?

2026年4月19日

アルテミス計画の中で、月の表面でも地球の軌道でもない場所に置かれるステーションがある。その名もGateway。月のまわりを楕円で回る小さな拠点は、なぜわざわざそこに作られるのか。ISSとの違いと、NRHOという不思議な軌道の仕組みを解きほぐす。

ロケットを「使い捨てない」という発想 ── スターシップが宇宙輸送を書き換える理由

2026年4月18日

SpaceXのスターシップは、打ち上げたロケットをほぼそっくり地球に戻して、また飛ばす。何が難しくて、なぜそれが宇宙輸送そのものを変えると言われているのか。第2世代機Block 3が飛ぼうとしている今、仕組みとインパクトを素朴なところから整理する。

宇宙のゴミが宇宙を閉じこめる ── ケスラーシンドロームという連鎖

2026年4月17日

軌道上の人工物は今や約3万個。壊れた衛星やロケットの残骸がぶつかり合うと、破片が破片を生む連鎖反応が始まる。ケスラーシンドロームの正体と、2026年時点で見えてきた危険な高度を整理する。

太陽系に別の星から届いた石 ── 恒星間彗星3I/ATLASがわかってきた

2026年3月29日

2025年に発見された恒星間彗星3I/ATLASは、なぜ「よそから来た」とわかるのか。双曲線軌道の意味、ʻOumuamuaや2I/Borisovとの違い、ESAとNASAが急いで観測に動いた理由、そして残されたデータが銀河系の惑星形成史解明につながる可能性まで。