スケールに驚く

光年、宇宙の年齢、銀河の数。宇宙のスケール感を体感するコラム。

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星が無限なら夜空は真っ白のはず。暗いのは宇宙に始まりと膨張があるから

星が無限にあるなら、どの方向を見ても最後は星に当たって夜空は真っ白に輝くはず。なのに暗いのは、宇宙に約138億年の始まりがあって遠い光がまだ届かず、膨張が光を引き伸ばすから。しかも実は全天は今も光っている——2.7度の、目に見えないマイクロ波で。

太陽をピンポン玉に縮めると、いちばん近い星は1100km先にある

夜空は星でびっしり。でも太陽をピンポン玉(4cm)に縮めると、地球は4.3m先の砂粒、いちばん近い星は約1100km離れたもう1個のピンポン玉になる。東京に置けば鹿児島の南。その間はほぼ真空で、星が1000億個以上あっても宇宙はほとんど何もない隙間でできている。

いちばん近い星の光でも、見えているのは4年前の姿

太陽の光が地球に届くのに約8分。でも隣の恒星プロキシマ・ケンタウリの光は、4年以上かけてやっと届く。夜空に見えるのは全部ちょっと昔の姿で、今まさにそこで起きていることは誰にも見えない。約40兆km先の「過去」を、わたしたちは毎晩見上げている。

天王星と海王星の奥で、メタンがダイヤに化けて雨のように降っているらしい

大気のメタンにふくまれる炭素が、内部の高い圧力でぎゅっと押しつぶされてダイヤになり、雨みたいに沈んでいく——天王星と海王星ではそんなことが起きているらしい。しかも深すぎて、誰も拾いに行けない。ありふれた気体が宝石に化ける、圧力の話。

夜空は過去の寄せ集め。私たちは宇宙の「今」を一度も見たことがない

太陽の光は約8分前、隣の恒星プロキシマは約4.2年前、アンドロメダ銀河は約250万年前の姿。光の速さが有限だから、遠くを見るほど昔が見える。夜空の一枚に何億年もの時間が同居する理由を、宇宙メディアSORABUMIが日常のスケールに翻訳して解説する。